4.住み替えの内覧は忙しさに応じて準備を進めよう

この記事は約7分で読めます。

住み替えでのマンション売却で売り出し活動を進めると、実際に購入希望者が室内を見に来ます。これを内覧や内見と言います。

買い先行や売り先行、売り買い同時進行の3パターンで内覧をどう考えておけばいいのか整理しておきましょう。内覧のタイミングでの忙しさが違うのでできることも変わります。

3パターン共通の内覧の準備

どのパターンでも内覧までに準備しておいてほしい共通のポイントを3つピックアップしました。

  • 掃除
  • 荷物を減らす
  • 資料を用意する

内覧まで来る人は広告を見てかなり気に入っている状態なので、ここで好印象を残せばグッと売却完了に近づきます

内覧で見られやすいところを重点的に掃除する

内覧で購入希望者が主にチェックしたいのは以下の場所です。

  • 水回り(キッチン・お風呂・洗面所・トイレ)
  • 玄関
  • リビング
  • 収納
  • バルコニー(ベランダ)

順に掃除方法を見ておきます。

汚れがひどい場所はハウスクリーニングの利用も検討してみてください。不動産会社提携のところを紹介してもらえるでしょう。

水回り(キッチン・お風呂・洗面所・トイレ)

購入する人が一番気にするのが水回りです。

同時に素人がどんなに掃除してもきれいにならないのも水回りなのが悩ましいところですね。

クエン酸で水アカを落としたり、カビ取りを施したりしてもきれいにならないようなら、ハウスクリーニングを検討してください。

10万円以内の出費できれいになるので、費用対効果は抜群です。

玄関

内覧で入った瞬間の第一印象を決めるのが玄関です。

掃き掃除だけでなく、タイル部分の水拭きもして、十分換気しておきます。

住んでいる人は気にならなくても外部の人には不快な靴の臭いがこもっていることもあるので、玄関から窓にかけて空気を通り抜けさせるつもりで換気をしましょう。

新居に引っ越していて不動産会社に内覧を任せている場合は、かならず玄関も換気してもらえるように頼みましょう。

リビング

リビングはとにかく物を減らす方向で片づけましょう。

引っ越しに備えて段ボールに入れるなら、リビングではなくどこかの居室にまとめて積むようにしましょう。

リビングでどういう暮らしができるか想像できるように邪魔なものはない方がベターです。

買い先行で先に引っ越してからマンション売却をする場合は、引っ越しのゴミが残っていないかよくチェックして、クイックルワイパーなどで掃除しておきます。

掃除道具を少しだけ残しておいて、不動産会社の担当に内覧前後で少し掃除してもらうように依頼してみるのも良いでしょう。

収納

見られないと思っていても意外とチェックされるのが収納空間です。

買う立場で考えれば、収納がどれくらいの広さかは気になりますよね。

収納は荷物を減らし、なるべく整理整頓して、たくさん入るように見せることを心がけましょう。

引き戸のレールにホコリが溜まっていないかも要注意です。

バルコニー(ベランダ)

室内がきれいでもバルコニーが汚いとトータルの印象が悪くなります。

思い切って水を使って掃除しましょう。

洗濯物を干すための道具は内覧時は片づけるのがベストです。可能なら段ボールに入れたり、洗面所に置いたりして、バルコニーはスッキリさせておきましょう。

雨や黄砂、PM2.5などでどうしても自然に汚れてくるので、内覧前には一度外に出てチェックしておいてください。

荷物を減らす

買い先行ではすでに引っ越しをしているので心配ありませんが、売り先行と売り買い同時進行ではまだまだ荷物が残っている状態で内覧を向かえます。

それでも住み替えにともなって近い将来必ず引っ越しをすることを踏まえて、モノを減らしていきましょう。

新居で買い替える予定のものは思い切って捨ててしまうのも手です。

モノが少ない方が室内が広く見えます。

生活環境についてまとめた紙など資料を用意する

内覧で購入希望者がちょっと「おっ」と思うような準備として、生活環境についてまとめて手渡せるものを用意しておきましょう。

記載内容は以下のようなポイントを列挙して、可能ならマンション中心の地図を印刷して印を付けてあげるとよりベターです。

  • 幼稚園・保育園・小学校・中学校
  • スーパー
  • ドラッグストア
  • コンビニ
  • 病院
  • 飲食店
  • 駅への経路

また分譲時のパンフレットや設備のマニュアルもあれば用意しておいて自由に見てもらいましょう。

買い先行の内覧は空き家状態を目指そう

買い先行で住み替えをする場合は、内覧までに新居への引っ越しが終わっていることが多いでしょう。

内覧では空き家状態で荷物が何もないのが理想です。購入希望者もゼロから自分が住んだときをイメージできる上に、収納内も気を遣わず見て回れます。

鍵を不動産会社に預けて、あなたがいなくても内覧できるようにすれば、内覧希望にも多く応えられます。荷物がなければ簡単です。内覧に売主が立ち会う必要はないので、その方があなたも購入希望者も気楽でしょう。

買い先行の住み替えでは、内覧時に空き家状態を目指しましょう。

もしかすると購入前の段階で高めに売り出しているときに内覧希望があるかもしれません(前のページ参照)。

そういうケースでは荷物が多い状態は仕方ありません。しかし、いずれ引っ越しすることを考えて、ちょっとずつ不要品を処分していくと内覧にも役立って一石二鳥です。

売り先行の場合は掃除と整理整頓に力を入れる

売り先行では、とにかく高く売れないと住み替えができません

そのため、内覧で気に入ってもらえるかどうかがより重要になってきます。

まだ暮らしているとモデルルームのような室内にするのは難しいかもしれませんが、理想はそこを目指しましょう。

購入希望者はゴチャゴチャして汚れが目立つマンションを買いたいわけではありません。

上に挙げた内覧の準備をしっかり行い、購入希望者の気持ちを盛り上げるようにしましょう。

高く売れればそれだけ新居にかけられる予算も増えるので、新居のためと思って家族で掃除や整理整頓を頑張ってください。

内覧の立ち会いもあるので、家族のだれが担当するのか相談しておきましょう。聞かれた質問に答えるだけで売り込みをする必要はありません。

方法としては先に仮住まいに引っ越して空室にしてしまう手もありますが、なかなか売れなかったら住居費が二重にかかる期間が長引くので一長一短です。

焦りも生まれるので、あまり早くに引っ越すのはおすすめできません。

売り買い同時進行の場合は早めに準備をはじめる

売り買い同時進行で住み替えをする場合、新居のことで頭がいっぱいになって、内覧対応が雑になってしまう危険性があります。

しかし、マンションが売れないと住み替えができないのですから、決して力を抜いてはいけません。

忙しくなると余裕がなくなるので、早めに内覧の準備をスタートさせるのが一番の解決方法でしょう。

不動産会社と媒介契約を結んだらすぐに内覧の準備をするくらいでちょうどいいと思います。

一度きれいな室内を作ってしまえば、あとは日々のちょっとした掃除でその状態をキープできるはずです。

直近の土日など休日を利用して、一気に部屋をきれいにしましょう。

引き渡し日の調整で買主には無理をお願いする立場になる可能性が高いので、内覧時に少しでも好印象を残せればいいですね。

内覧後は不動産会社の担当にヒアリングを頼む

内覧が終わったら、不動産会社の担当にどうだったのか積極的に聞いてみましょう。その場の反応や購入希望者側を仲介する不動産会社の人との話で、あなたには分からない情報がきっと出てきます。

購入に進まなかった場合には、どの点が気に入らなかったのか分かれば、次の内覧までに修正できるかもしれません。

対応しようのないポイントで気に入らなかったなら仕方ないのですが、あなたの気づいていないマイナスが隠れている可能性もあります。

内覧が来たら、まずいちばんは売却完了に進むチャンス、そしてもし売れなくても修正に活かせると考えてください。

編集後記

内覧は準備が9割と言っても過言ではありません。特に売り買い同時進行の忙しさを考えると早めに取りかかるのが必須です。

買い先行で新居に引っ越していれば余裕があります。空室になっているので、このパターンがいちばん落ち着いて内覧を迎えられるでしょう。

売り先行はとにかく高く売りたい上に購入はまだあまり進めていない段階なので、特に入念に準備をしましょう。

こうして内覧が終わり、「買いたい!」と思った人は次に購入申込をしてきます。次のページでは購入申込から売買契約まで見ていきましょう。

5.住み替えの売買契約は慎重に準備してタイミングを図る

5.住み替えの売買契約は慎重に準備してタイミングを図る
住み替えのマンション売却での購入申込と売買契約について、パターン別に解説しました。売り先行の場合は新居購入が引き渡し日に間に合いそうなら引っ越し回数を減らせるので、引き渡し日の設定をなるべく遅くしてもらうようにしましょう。買い先行の場合はなるべく早く引き渡しを行うことで節約につながります。売り買い同時進行では、ちょっとしたミスで住み替えが白紙に戻ってしまうので慎重すぎるくらいの準備をして進めていきましょう。
タイトルとURLをコピーしました