4.内覧ではマイナスを出さずにプラスの好印象を与えることを意識する

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内覧で好印象を  STEP4

売り出し中の中古マンションの広告を見て、「買っても良いかも!」と思った人は、次に室内を実際に見に来ます。これが内覧内見と呼ばれる段階です。

内覧が来るまでに準備していた方がいいものや内覧での注意点を見ていきましょう。

購入希望者は広告の内容はすでにチェックしてOKサインを出したからこそ内覧に来ます。内覧ではマイナスを出さずにプラスの好印象を与えるよう準備しておきましょう。

内覧で気に入ってもらえれば、売買成立まであと一歩です。

内覧で購入希望者は室内と立地を見る

内覧に来る購入希望者が知りたいのは室内の様子と立地です。

広告に掲載された写真からイメージした室内に自分が入ってみて、そのサイズ感や実物の状態を確認するのが内覧のメインの目的です。

どこが見られやすいのかを知って、重点的に掃除と補修をしておきましょう。

ちなみに広告の写真を実物より盛っていても内覧でガッカリさせてしまうだけなので、写真はがんばりすぎない見やすいレベルで加工しすぎないよう注意してください。

また内覧のためにマンションに訪れた購入希望者は、立地がどうなのか周辺環境を調査する目的も持っています。

最寄りの小中学校や保育園、幼稚園、近隣のスーパー・ドラッグストアなどをピックアップして、できれば地図(GoogleMapでマンション中心に印刷がおすすめ)に蛍光マーカーでマーキングしておいて、内覧時に手渡すと好感度アップにつながります。

先に引っ越してしまって不動産会社に内覧を任せるなら、地図を何枚か印刷して置いておきましょう。

内覧で見られやすい場所は水回りが中心

内覧までに掃除しておきたい重点ポイントです。特に念入りに掃除しましょう。

汚れがひどいならハウスクリーニングを利用するのもアリです。不動産会社提携のハウスクリーニング業者を紹介してもらうか、ダスキンなどに頼みましょう。

水回り(キッチン・お風呂・洗面所・トイレ)

購入する人が一番気にするのが水回りです。

同時に素人がどんなに掃除してもきれいにならないのも水回りなのが悩ましいところですね。

クエン酸で水アカを落としたり、カビ取りを施したりしてもきれいにならないようなら、ハウスクリーニングを検討してください。

10万円以内の出費できれいになるので、費用対効果は抜群です。

玄関

内覧で入った瞬間の第一印象を決めるのが玄関です。

掃き掃除だけでなく、タイル部分の水拭きもして、十分換気しておきます。

住んでいる人は気にならなくても外部の人には不快な靴の臭いがこもっていることもあるので、玄関から窓にかけて空気を通り抜けさせるつもりで換気をしましょう。

転勤後に不動産会社に内覧を任せている場合は、かならず玄関も換気してもらえるように頼みましょう。

リビング

リビングはとにかく物を減らす方向で片づけましょう。

転勤での引っ越しに備えて段ボールに入れるなら、リビングではなくどこかの居室にまとめて積むようにしましょう。

リビングでどういう暮らしができるか想像できるように邪魔なものはない方がベターです。

先に転勤して売却活動を継続する場合は、引っ越しのゴミが残っていないかよくチェックして、クイックルワイパーなどで掃除しておきます。

掃除道具を少しだけ残しておいて、不動産会社の担当に内覧前後で少し掃除してもらうように依頼してみるのも良いでしょう。

収納

見られないと思っていても意外とチェックされるのが収納空間です。

買う立場で考えれば、収納がどれくらいの広さかは気になりますよね。

収納は荷物を減らし、なるべく整理整頓して、たくさん入るように見せることを心がけましょう。

引き戸のレールにホコリが溜まっていないかも要注意です。

バルコニー(ベランダ)

室内がきれいでもバルコニーが汚いとトータルの印象が悪くなります。

思い切って水を使って掃除しましょう。

洗濯物を干すための道具は内覧時は片づけるのがベストです。可能なら段ボールに入れたり、洗面所に置いたりして、バルコニーはスッキリさせておきましょう。

雨や黄砂、PM2.5などでどうしても自然に汚れてくるので、売却期間が長引いてきたら再度掃除することができるか検討してみてください。

できれば内覧までに早めに引っ越しをする

転勤での引っ越しのタイミングを前後に動かせるのなら、内覧が入るまでに引っ越してしまうのがいいでしょう。

内覧は生活感がある状況よりも、空室状態の方が好印象です。

モデルルームのような空間を演出するホームステージングというサービスもあるので、暮らしている雰囲気を想像したいというニーズには、ゼロに戻してからホームステージングの流れで考えましょう。

引っ越して遠方に行っても、内覧は不動産会社に鍵を預けることで十分対応できます。むしろ居住者がいないので、気兼ねなくいつでも内覧できて不動産会社としてはやりやすいメリットの方が大きいとも言えます。

売買契約の点では引っ越し前の売却がもちろん簡単なのですが、内覧だけで考えると先に引っ越す方が良いでしょう。

また、納得いく価格での売却を目指せばある程度時間をかけて売ることになるので、せっかくなら早めに引っ越しをできないか検討してください。

転勤での引っ越しはあまり自由に時期を動かせないと思いますが、内覧のためにはなるべく早く部屋を空ける方がいいのです。

内覧に立ち会う場合に気をつけること

引っ越し前や都合がつく場合、あなた自身が内覧に立ち会うことがあります。

内覧を受ける側もけっこう緊張してしまうかもしれませんので、どういう点に注意すればいいか知っておきましょう。

内覧前の準備は掃除と資料の用意

内覧前には、上に書いたよく見られる場所を中心に掃除をしておきましょう。

また上に書いた印刷した地図に情報を書き込んだものもぜひ作ってみてください。住んでいてはじめて気づくような近隣の情報を1枚の紙にまとめて渡せるようにしておくと、とても好印象を残せます。

駅への経路や寄りやすいスーパーやドラッグストア、コンビニなどは生活してみないと分からない部分もあるので、内覧のタイミングで伝えると喜ばれます。

また住んでからの暮らしを想像させることにもつながります。イメージトレーニングと同じで想像するとそれを実現する可能性が高まるので、購入に進んでもらいやすくなる効果もあります。

購入時のパンフレットや設備のマニュアルなどもあれば準備しておくといいでしょう。

内覧中のふるまい

実際に内覧に来たら、にこやかに挨拶をして、あとはなるべく自由に見てもらうようにしましょう。不動産会社の担当がついてくれるならあなたがついて回る必要はありません。

どれだけ自由に見てくださいと言われても、住んでいる人がいれば気を遣ってしまうものです。

質問をされるまでは口を出さずに少し離れたところにいましょう。

内覧を不動産会社に任せる場合に気をつけること

転勤でのマンション売却では先に引っ越しを終えて、内覧を不動産会社に任せっきりにするケースが多くなります。

オーナーがいない中で内覧を進めてもらうので、不安もあるでしょう。

注意しておきたい点をまとめました。

内覧時にどういった説明をしてもらえるのか確認しておく

内覧で不動産会社の担当がどういう風に紹介するつもりなのか事前にヒアリングしておきましょう。

売却理由はどういう風に伝えるのか、魅力的な設備はきちんとアピールしてもらえるのか、近隣の環境については説明してもらえるのか。

こうした点を転勤前にきちんと確認してください。

自分の知らないところで内覧を適当にされていると機会損失につながってしまいます。

内覧が入るときには連絡をもらえるのか

自由に内覧してもいいとはいえ、自分の知らないうちに内覧されているのは不快でしょう。

急な場合は携帯メールでの連絡でも構わないので、一本連絡を入れてもらうようにしましょう。

内覧後のヒアリングを不動産会社の担当にお願いする

内覧のあとは購入に進むかそうでないかの2択です。

もし進まない場合はなにかしらの理由があるわけです。

予算や立地でのマイナスは消しにくくても、解消できる理由もあるかもしれません。

それを知るためにも内覧が終わって購入に進まなかった人に理由を聞けないか不動産会社の担当に聞いてみましょう。

実際に内覧が入るまでに「内覧して結局買わなかった人に理由を聞いてもらえたら、改善につなげられる」と伝えておくと聞きやすくなります。

購入希望者の案内をしているのが別の不動産会社のケースも多いので難しいこともありますが、ダメ元でお願いしてみてください。

編集後記

内覧は気に入ってもらえるかどうかの一発勝負です。

実際に足を運ぶので、購入希望者も軽い気持ちで来るわけではありません。価格や立地、間取り、設備など広告の情報から「買っても良い」と思っているからこそ内覧に訪れます

そこで内覧では大きなマイナスを出さない、プラスで好印象を持ってもらう、という点を意識しておきましょう。

内覧で買うと決めた人が次に起こすアクションが購入申込です。具体的にはいくらで買うかを記載した購入申込書や買付申込書という紙が手元に届きます。

次の記事では購入申込と売買契約について見ていきましょう。値下げ交渉もこのタイミングで仕掛けられます。

5.購入申込は素早く!売買契約は慎重に

5.購入申込は素早く!売買契約は慎重に
購入申込ではできるだけ素早く返事をして、相手の買いたい気持ちを折らないようにしましょう。値下げ交渉への対応方法をあらかじめ家族で話し合っておくとスムーズです。また売買契約では後戻りできないので書類の内容をしっかり理解して進めていくようにしてください。転勤先から足を運べない場合は、郵送での契約を依頼しましょう。代理人を立てるより安心です。
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